悪夢のヴュルツブルク②

ケバブをテイクして

チェックアウトの準備をしていた
かなりのボリューム…美味い
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この日はヴュルツブルクへ行こうかなと思っていた
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南ドイツのハイライトとして

1番の目的地へ行く、

その中継地として、

ついでにヴュルツブルクも観光しよう。そう思った

 

ワインの生産地としても有名で、

レジデンツとかマリエンベルク要塞てな世界遺産もある。

こりゃ、ついでにっちゃあ失礼なほどの立派な観光地やないか

 

 

今思うと、
到着早々 雨にも見舞われ、
この街から俺は歓迎されていなかったような
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チェックインして、
さて出かけよう、とも外の雨はさらに強さを増した
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必殺 観光しない
を敢行するか迷う。
なにか、ヤな予感はあった。

 

旅人には、
慣れてくると、
なんだろう…ここは気を引き締めよう。なんて警戒心を再起動させたりするときがある。

杞憂に終わるのか、

少なくともドイツの乱層雲は俺を歓迎してはいない

 

 

この日は10人部屋の男女共用ドミ
1番奥の下のベッドに荷を降ろし
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観光に出かける
フランクフルト〜マインツ〜ヴュルツブルクと、
ここまで予想よりもかなり暖かい

 

 

 

 

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ここヴュルツブルクへ来た1番の目的は、

世界遺産、レジデンツ、マリエンベルク要塞、
それらを観にきた、

わけではない

テレビにも出たらしい行列のできるブラートブルストを食べにきた。笑
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たしか、、マリエンカペレとかゆう教会?のすぐそばにあるソーセージスタンドだ
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このときは1番雨が強かった瞬間で、
行列はなかった

いやいや、せっかくだし、明日の早朝にマリエンベルク要塞にでも登ろうかと下見をしとこうと思う

アルテマイン橋からの眺め
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奥に見えるのが要塞だ

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これは要塞からみた橋と旧市街の眺めらしい
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この橋の手前にはワインバーみたいな店があって

ドイツ人はみな、ワイングラス片手に橋に寄りかかって談笑したりしてて

なんてオシャレだ。さまになる。

ビールなんて飲んでるやつぁいない。。

橋からの通りの眺め
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夜になり
まともな食事をと、歩き方に掲載されていた中級のレストランでドイツ料理を食うことにする
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中級とはいえ、ビールとこれで3000円は飛んだ
俺にはブラートブルストとケバブとビール、
そしてプリングルスサワークリームさえあればなんとかなる

20:00
帰り道、もう一杯飲んだりして
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宿に戻ると、

部屋の俺のベッドには知らない男が座り、

その横に女が立っていた

 

他に部屋には誰も居ない…

 

なに人だろうか、、ドイツ人ではない

 

そいつが、

『お前はココがいいのか?このベッドはこの間から俺が使ってんだよ』

と言って

俺の荷物は全て隣のベッドに投げ捨てられていた

 

「はいはいオッケー」

とやり過ごし

隣のベッドでiPodを聴くフリして話に耳を傾けた

 

何語かはわからないけど2人で話してるよう。たぶんペルシャ語。

その男は英語があまり話せないらしく

彼女が律儀にも俺にこう話しかけてきた

 

『名前は?よろしくね。
彼はあまり英語を話せないから私がかわりに説明するね。
彼はジェイソン。私はその彼女。。

 

 

あなた、

 

ドラッグやったことある?
ないの?一度も?
じゃあ、、これ黙っててくれるよね?』

 

 

 

….ジーザス。

 

 

 

マジかよ。

手元をみたら多分だけど、

錠剤みたいなモノを2枚のカードでシャカシャカシャカシャカって粉状にしてたのか、

 

 

 

 

それを鼻からグスン。グスン。って吸ってんの

 

 

 

ドミトリーは稀に当たり外れがあるって、

こんなこともあんのかよ?

 

 

ビビりで、心配性な俺はブルブル

どうも、シンパイ・ショウです。

よろしくお願いします。つって

 

これだけじゃ終わんねーの

しばらくすると、

アジア系の女の子が部屋に戻ってきて、

 

あなた誰ぇ?!ココは私のベッドよ!

 

って騒ぎ出す始末。

もうなんだよこの宿。

 

 

 

 

俺は奥の2段の上に避難したりして。

 

ドミトリーあるあるでよく聞くけど、

その宿に長く居座ってたやつが

ボス的ポジションになるとかって話

(もう古いかな笑)

 

まぁそこまで大げさじゃないけど、

1泊だけしにきた身知らぬ日本人なんて

1番悪いベッドに追いやられても驚けねえ

稀にこんなこともあるドミトリー

 

1番厄介なのは、

あのドラ男じゃん

ジェイソンじゃん

海外で1人でいるのに

なんか巻き込まれてもイヤだし、

あのエイジアンもムカつくし

 

夜21時だけどね、

 

俺、

 

荷物まとめてその宿飛び出したの。

 

街歩きの途中に見かけたホテル全部に

 

飛び込みでね

(当日の空室をネットで検索するも空きがなくて飛び込むしかなかった。。)

 

 

 

空室ありますか?(; ・`д・´)

 

 

空室ありますか?(; ・`д・´)

 

 

って聞き回ったじゃん

4件、、

 

5件、、

 

6件。と回ってもさ

 

 

 

 

空室、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ないの。

 

 

仕方なしにあのパニックルームに戻ると消灯されてて

ジェイソンもその彼女もいなくて、

 

結局その夜、

やつらはその部屋で夜を明かしてない

 

俺はほぼ一睡もできてない状態だったから

深夜の出入りはすべて覚えてた。笑

 

 

頭で描いていた今後のルートは大幅に変更になった

ヴュルツブルクローテンブルクアウグスブルクザルツブルグは諦めよう。。

 

こんな感じでこの旅たったの2日目の夜で、

メンタルの擦り減りが半端ない。

 

 

いい思い出のない悪夢のヴュルツブルク

 

翌朝は、苛立ちと疲れで

 

必殺 観光しない。にシフトして

 

チェックアウト時間を待ちわびながら

廊下で荷物をまとめて8時に宿を出た

 

 

またここに、

 

戻らなきゃいけないことに

 

 

 

この朝はまだ気づかなかった

 

つづく…

 

 

 

 

今回の旅人あるあるは


出会った日本人パッカーたちが輪になると今までどこどこに行ったかの話になる。

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