セビージャからリスボンへ
夜行移動してきたこの日。
早朝からほぼトレッキングなみに汗を流したせいもあってか
ほとんど眠れてない俺の体力はピークを迎え
駅のベンチで１時間近く眠ってしまっていた。
たまたま前日の宿のチェックアウトのためにかけておいたアラームが
毎日の設定になっていて
それが作動して目が覚めた。
そんな感じで1人
ロカ岬行きのバスを待った。
リスボンへ来たら
絶対に行こうって決めてたトコロ
まさかこんなモチベーションでロカ岬に向かってるなんて
出発前には思ってもみなかっただろうな。笑
バスは定刻通りにきた。
韓国人のグループも乗ってた。
そろそろ出発かという時！
1人の男性が乗り込んできた！
絶っ対日本人や！！
バスの先頭に座ってる俺と
ばっちり目が合った。
「に、日本人ですよね？」
この旅２発目の日本人ですよね
俺の渇ききった眼に
彼は少し引き気味だった。
彼はマサ君。
歳も近く行き先も同じだった。
ざっと説明すると
マサ君は写真家。
数十カ国も旅をしてきたという旅の大先輩…。
南アフリカを欧米人達とキャンプしながら旅してきた。
その後、友達の結婚式ってことで一時帰国。
２ヶ月 日本に居たあと
バルセロナに用があったがまずはユーラシア大陸最西端、ここリスボンから旅を再開しようと、前日にリスボン入り。
そんなマサ君も日本に２ヶ月もいたせいか、
もうある程度1人で旅をしちゃってたせいか、
さっさとロカ岬を見て
バルセロナへ用を済ませに行ってしまおうとしてたらしい。
同じような心境でいた2人は会話が弾み、
バスでは喋りっぱなし。
それがもし…
マドリード、グラナダ、セビージャと、
予想外の滞在延長が無かったら…
と思うと怖くなる。
マジで奇跡！
その後もマサ君とは意気投合。
本当に勉強になることだらけだった。
「この後ロカ岬行ったらバルセロナ行ってもう帰ろうかとも思ってた笑」
そう言うマサ君はフリープランだってんで
強引に誘い込んだ。
「俺リスボンの後、ポルト行くんで一緒に行きましょうよ！
そのあと俺もバルセロナ行く予定だったんで、
マサ君もそれで一緒にバルセロナに飛びましょう！笑」
強引…笑
それでもマサ君は
「行こうか」
って快諾してくれた。
もう1人でバルでビール飲まなくていい。
笑って話しながらビール飲める。
って思うと嬉しくて涙が出そうだった。
出た。
バスの車内では
ロカ岬までの40～50分
お互いの事を喋りまくった。
こんな出会いや
あんな出会いがあるから
旅ってやめられない。
日本人に限らずね、
人とかモノとかもそうだしね。
だから旅ってやめられない。
ロカ岬に着くと
朝の曇り空を忘れるくらいの快晴！
カメラを取り出すマサ君。
この後はカスカイスというリゾート地に顔を出した。
有名なサーフスポットもあってヨーロッパ各国から
質のいい波を求めてサーファーが集まるそう
そしてリスボン中心の
ロシオ広場へ。
リサーチしておいた宿へチェックインを済ますと
朝に会ったあやこさんからメールがきてた。
18:30に待ち合わせ
３人でリスボンを徘徊したあと
ディナーにありつく。
リスボンといえば
この路面電車…？
頑張って自撮りしようとしてた
お姉さんに話しかけて
写真を撮ってあげた
ところを撮られた。笑
しかし外国人ってポージングをサラッとキメるよね笑
本当すごいと思う。
この夜３人で旅の話で盛り上がった。
マサ君とあやこさんは初対面で
出身地も違うのに
なんと共通の友達がいたりして。
(ちなみにこの2人はたまったま宿も一緒だった笑)
マサ君をポルトとバルセロナまで拉致った話すと
あやこさんもバルセロナに後乗りするってことで
バルセロナでもまた３人で遊べることになった。
…この日のビールは最高に美味かったな。。
ほんと…ロカの奇跡…これは一生忘れないだろう。。
つづく…
「いよいよスペインへ ① 」
「ロカの奇跡 ⑩ 」
「リスボンからポルトへ ⑪ 」
「いよいよバルセロナへ ⑫ 」
「サグラダ・ファミリア ⑬ 」
「そして最後の夜 ～完～ 」